ROUND2 in SUGO - 第2戦について
D1グランプリ第2戦は、宮城県スポーツランドSUGO本コース。
昨年同様、ホームストレートから3コーナーまでで争われるこのコースは、スタートからのフル加速で、進入は150kmオーバー。ほぼ90度の1コーナーと、直後に迫る2コーナー、下り直線の先にはやや鈍角の3コーナー、右・右・左で構成される。シード9台(シード11台中2台欠場)と、予選67台を勝ち抜いた21台、計30台が1回戦に臨む。
COURSE POINT - ポイント
シンプルなレイアウトのため僅差の戦いが予想されるコースだが、それだけに1コーナー進入時の速度と角度がその先の走行ラインを左右する。
また、2コーナー出口での車輌位置が「美しさ」に大きく影響する。アウトラインを残すと3コーナーまで持たずに姿勢が戻ってしまい、逆にコースアウト気味だと3コーナーのクリップが奥に行きすぎてしまうという、最後まで気の抜けないコースレイアウト。
THE DRIVER - 注目選手

気になって仕方がなかったのが小師賢作選手の駆るまっ茶色のAE86。SUGOでは不利と言わざるをえないAE86ではあるが、28日の練習走行ではアウトライン一杯、角度一杯、そしてなにより音がいい。低く太いエグゾーストが、晴天の空に轟いていた。私感だが、ベスト16確実。
予選経過
第2戦SUGO、GOODYEAR勢の予選エントリーは、シードの手塚選手を除いた、時田、高橋、戸ヶ崎、小師、村山、中澤、星野選手、計7台がエントリー。


時田選手、1コーナーの進入に課題はあるもののライン取りは申し分なく、手堅くまとめた。欲を言えば、角度に冴えが欲しい。


高橋選手、1本目、どうも速度が伸びない。コーナー速度で80km。クリップ、ラインは美しかっただけに惜しい。2本目では進入速度146km。まだ勢いは足りない感じだが、鮮やかな走りで起死回生。


戸ヶ崎選手、1本目ではパワフルな走りをするも、1?2コーナーでグラベルにタイヤを落としてしまった。2本目では先程の過ちを意識してかやや戻り気味ではあったが、テクニックでねじ伏せた。


小師選手、秀逸の一言。「これはウマイ!」と審査員に言わしめる走りで予選通過確実。
村山選手、初陣、ぶっつけ本番にもかかわらず、綺麗なライントレースを魅せる。ただ、前走の斉藤太吾選手があまりにも豪快なアタックだったため、村山選手の走りが大人しく見えてしまった
結果、高橋選手の8位通過を筆頭に5台が予選通過、GOODYEAR勢は1回戦に6台が駒を進めた。
残念だったのが星野選手。コースイン時にボンネットが開きフロントガラスを直撃。
応急処置を施して復帰したが、モチベーションを削いでしまった。
1回戦 単走

快晴かと思えば厚い雲が現れるという曖昧な天候の中、1回戦の火蓋が切って落とされた。
GOODYEAR勢1番手の手塚選手、1コーナーを寄せきれなかったが、これも10cm単位の話し。心配のない走りで観客を沸かせた。
時田選手、予選同様、1コーナーの進入角度にやや浅さを感じたが、そのスピードと迫力はインパクト充分。
高橋選手、マシントラブルには見受けられないが、昨日からスピードがない。
苦しい展開となった。
個人的に期待度の高い小師選手、相変わらずパワフルなサウンドで無二の存在感だが、予選比、やや走りが小振りになってしまった。
2コーナーへのアプローチ、角度に切れがなく戻り気味。ベスト16のボーダーラインか。
村山選手、1本目の2コーナーで手痛いスピン。2本目、3本目も締め切れず、甘いライン取りになってしまった。
開催前に発せられた審査員のコメント「100点出さなきゃ安心できない」という言葉通り、小数点の鍔迫り合いが繰り広げられた。
出走29台(我らがGOODYEARの戸ヶ崎選手はマシントラブルでリタイア)中、8台が100点、さらに3台が次点でも100点をマークするという、まさにワンミスでサヨナラのハードバトルとなった。
ベスト10にシード選手が7台と順調に勝ち上がる中、今村陽一選手(Z33)、斉藤太吾選手(JZX90)、植尾勝浩選手(AE86)が突き刺さってきた。
結果、1回戦を突破したGOODYEAR勢は、手塚選手と時田選手の2台となった。
追走トーナメント
追走1回戦、5組目に登場した時田選手が挑む相手は「第1戦アーウィンデールの覇者」風間靖幸選手(S15)。
1本目は時田選手の後追い。角度の浅さを指摘されるも、果敢に突っ込み善戦。判定は4:6で風間選手。
そして2本目、逃げるMZ12にホームストレートで迫りくる風間選手を冷静に捌き、寄せる隙を与えない時田選手は続く2コーナーでもスピードを維持したままライントレース。リズムを失った風間選手を尻目に快走。判定7:3で逆転大金星。
審査員曰く「昭和のスポーツカー」上等、ベスト8進出を果たした。
7組目登場の手塚選手は吉岡稔義選手(AE86)1本目、後追いの手塚選手は進入でぴたりと寄せたが、1コーナー立ち上がりでグラベルに激しく飛び出してしまい、右後輪のタイヤを傷付けてしまった。
タイヤを履き替えて臨んだ2本目、クリッピングポイントを奥に取った吉岡選手は手塚選手を激しく追走、そのままの状態で2コーナーへ突入。
事件は3コーナー手前で起こった。
白煙が立ちこめる中、手塚選手のBNR32が3コーナーをそのまま直進、グラベルに砂煙を焚いた。
どうやら追走の吉岡選手が手塚選手の左テールをプッシュ。そのままコースアウトを余儀なくされたようだ。
すぐさま審議となったが、プッシュがコースアウトの直接原因ではないという判定。無念。
果敢に攻め込んだ吉岡選手、そして審査に準じた手塚選手のフェアプレイ、観客を沸かせた両者に拍手を送りたい。





時田選手、ベスト8の対戦相手はベテラン、野村謙選手(ER34)。
1本目、先行の時田選手は、進入速度の高さを評価されたものの、角度が浅く戻りが目立ってしまった。
続く2本目、後追いの時田選手は、やはり速い進入を果たすも先行の野村選手に頭を押さえられる格好になり失速。
リズムを失ったまま、思うラインを描けないままとなってしまった。
トーナメントは野村謙選手が終始安定した走りを魅せ2年ぶりの優勝を飾ったが、1回戦を12位で勝ち上がった黒井敦史選手(PS13)の活躍が目立った。

GOODYEARサポートドライバーにニューフェイス登場
今シーズンからGYサポートドライバーに加わったのが村山悌啓(むらやまともひろ)選手。
彼にとって初陣となるSUGOではD1・ストリートリーガルのダブルエントリーで臨んだが、D1車輌(S14)の整備に時間を要し、REVSPEC RS-02を履いての練習走行はSL車輌(JZX90)のみのぶっつけ本番になってしまった。
このコンディションの中、無謀と知りつつもインタビューを試みると、思いの外明るく、そして真面目に、丁寧にD1へのモチベーションを伝えてくれた。
今回は1回戦突破を逃したが、次回に期待したい。


そしてもう1組、GOODYEARの猛者を華やかにサポートしてくれる「GOODYEARエンジェル」がSUGOに降臨した。
写真左が小沼利依(おぬまりえ)ちゃん、右が新野沙織(しんのさおり)ちゃん。
彼女たちの活躍にもご期待ください。
REPORT: Noboru Hirano

