ROUND4 IN AUTOPOLIS

D1グランプリ第4戦は、前回のFUJIから2ヶ月あまりのインターバルをおいて、灼熱の大分オートポリス。
審査コースは昨年同様、ファイナルコーナーからスタンド前の直線を逆走する。
いずれのコーナーもRが緩やかでケジメの付けにくい高速コース。最後まで途切れることなく走りきることができるか。
シード10台、そして予選60台から20台、計30台の命知らずが1回戦にコマを進める。
COURSE POINT - ポイント
コース最大の難所は、進入速度180kmオーバーの1コーナー。これは本来、最終コーナー。
40Rと鈍角のそれはクリッピングポイントを定めにくいだけではなく、目前に【壁】を出現させる。
グラベルもなく、わずかの芝生と仮設のバリアに向かってアクセルを踏み込むことになる。
手塚選手曰く「3cm×3cm、これがハンドルの前の景色です。壁しか見えない感じ。」
THE DRIVER - 注目選手
手塚選手が妙に凛々しい。
第4戦、何かやってくれる気がする。
予選経過
吉川選手(JZX100チェイサー)をはじめ、8台が参戦した第4戦オートポリス。
100点満点を狙うか、3本の走りに安定感を魅せるか、98点台ではもはや予選通過も望めないであろう過酷なバトル。
グッドイヤー勢1番手の時田選手、1本目で早くも予選通過を確信させる走りを披露。
速度、角度ともに申し分なく、観客席から拍手が沸き起こった。
一方、いつになくハラハラさせたのが小師選手のAE86。
安定感に定評のある小師選手だが、1本目、2本目とも、クリッピングを押さえられない。
高速サーキットのオートポリスで進入速度を意識しすぎてか、1コーナーを奥に取ってしまい、続く2コーナーからのリズムを得られない走り。
それでも3本目には走り方を修正、さすがの走りで本来の小師RUNを魅せた。
同じくグッドイヤーの86勢、戸ヶ崎選手と松田選手。
まずは戸ヶ崎選手。
このサーキットに乗れている感じの美しい走り。3本の予選走行は安定感抜群。
特に2本目、お手本とも言えるライントレースで予選通過確定。
そして松田選手。
予選前日のエンジンブローで調整不足ではあるものの、存在感のある走りでアピール。
3本目を成功させて、ボーダーラインにポジションを置いた。
手塚選手、2本目に手堅い走りで及第点確保。3本目では攻めに転じ、審査員席前でゴージャスにコースアウト。リアバンパーを飛ばして観客サービス?
結果、時田、小師、戸ヶ崎、手塚、松田の5選手が予選突破を果たした。
1回戦 単走
予選6位通過を果たした時田選手の1本目、179kmの進入速度でクリップも決まり高得点かと思われたが、審査員からは角度と迫力の物足りなさを指摘される。
2本目、1コーナーのウォールに突っ込まんばかりの進入を見せたが、クリップを押さえきれず。
1コーナー進入をロングドリフトに切り替えて挑んだ3本目、ライン取りは見事なものだったが...。


手塚選手は予選同様、及第点を取ってから攻める作戦か、1本目では美しさを強調した走りを披露。審査員からも通過確定を意味するコメントを受けた。1本目で高得点をマークすると、2本目以降の走りに俄然勢いが増す。審査員席前のアウトラインをこれでもかと言わんばかりに削り取った。
2本とも成功させた手塚選手は余裕の走り。3本目ではロングサイドも魅せ、観客にアピール。


小師選手、AE86を151kmまで持ち上げてのアタックであったが、やや勢い不足。
2本目では縁石を削り、これが迫力演出に好材料を残した。
走るたびにクオリティを上げてくる小師選手。3本目では完成品を披露。


予選では乗れていた戸ヶ崎選手だったが、どうも歯車が合わない。
振り出しのタイミングが遅いのか、1コーナーのクリップにマシンが寄らない。


松田選手、明らかに踏みっぱなしと言うサウンドを轟かせ、やはり存在感はピカイチ。
個人的には感度良好だが、客観視すればボーダーラインか。


結果、手塚選手と小師選手が通過。シリーズ中盤、ベスト16の顔ぶれが定着しつつある。
期待の松田選手は、18位で惜敗。
追走トーナメント
手塚選手はJZX90の斉藤太吾選手と対戦。
1本目追走の手塚選手は、2コーナーの振り返しから斉藤選手を攻め立て、審査員席前の最終アーチではインにガッチリ食い込んだ。
第4戦の手塚選手、予選から一貫して早めのポイントゲット、余裕の試合運び。
2本目では戻りがちな斉藤選手に対して華麗なドリフトでベスト8進出。



小師選手はノムケンこと野村謙選手との対戦。
追走からの1本目、豪快な振り返しを魅せる野村選手に食らいつこうとする小師選手ではあったが、パワーの差は埋まらず完敗。
2本目の先行、このパワー差を逆手にとって野村選手のハナを押さえたいところだったが、そこは百戦錬磨のノムケン、間合いを保ちながらベテランらしく攻略。小師選手、ベストを尽くしながらも、ここで敗退。



ベスト8進出の手塚選手、対戦相手は角度と迫力に定評のある熊久保信重選手のインプレッサ。
マシンの派手さも互角のこの勝負...来ない...手塚選手の32が来ない。
ウォームアップ走行に現れたのは熊久保選手のマシンだけ。
しばらくして、力なく姿を見せた32。
スタート地点へと車輌を戻して復旧を試みるも、ミッションに致命傷を負い無念のリタイア。
最終順位8位でポイントは得たものの、悔いの残る戦いとなった。



REPORT: Noboru Hirano

