ROUND6 IN SUZUKA
第6戦の舞台は、D1グランプリ初開催の三重県鈴鹿サーキット。F1、8耐をはじめ、様々なプロモータースポーツが開催されるSUZUKAに、いよいよD1「全日本プロドリフト選手権」も名を連ねることになった。
COURSE POINT - ポイント
審査コースは、ショートカット付近から逆バンク、S字までというD1お得意の逆走。
スタートからの下り勾配で車速を乗せ、鈍角の右コーナー。
振り返して審査員席前となる逆バンクへと進入するのだが、この振り返し、見事にキメたマシンを審査員席から見ると実にカッコイイ。速度、角度、煙、迫力・・・D1に求められるすべての要素が、このひとコマに凝縮された感がある。
曇り空、突然の雨、不安定な天候と初開催のコースに、各車四苦八苦。

THE DRIVER - 注目選手
GOODYEAR勢の中でいち早くコースに馴染んだのはS14の村山悌啓選手。なかなか波に乗れなかったシリーズ前半ではあったが、前回のエビスで何かを見つけた様子。ここSUZUKAでは彼の笑顔を目にすることが多かった。
予選経過
湿度の高い曇り空の中、EAGLE REVSPEC RS-02を履くGY勢のエントリーは9台。
スピードが思うように乗らない手塚選手だったが、コースを一杯に使った豪快な走りでSUZUKAのギャラリーから拍手と歓声を浴びた。審査員からも「芸術点」を評価され、すべり込みの予選通過。
速度抜群、角度いっぱいで審査員席前を見事に駆け抜けた時田選手の1本目、豪快に巻き上げた煙の向こう、最終コーナーでまさかのスピン。2本目からは速度が伸びず、ぎこちない走りになってしまった。
小師選手、やや小さいライン取りながらも特徴的な爆音を轟かせ、安定した走りを披露。
吉川選手、戸ヶ崎選手はコースを掴みきれない様子。無難に走れてはいるのだが、細かなミスが目立つ。
高橋選手、パラパラと雨が降り出した中の1本目、進入110km/hと波に乗れず逆バンクで戻り。
急に雨脚が強まり、路面が明らかに濡れだした2本目、それでも119km/hを叩き出した進入から見事な走りを魅せた。
3本目は1本目同様、スピードを得ることができず、2本目のポイントで勝負することになった。
予選3本を安定した走りで纏めた松田選手。しかしながらパワー感が足りず苦戦。
ケムリを巻き上げるはずのD1が、すっかり水しぶきに変わってしまったコースコンディション。各車100km/hを下回る進入速度を余儀なくされる中、気を吐いたのが村山選手。
レース前「とにかく進入番長で行きます!」と言っていたその言葉通り、やってくれました110km/h。この路面をモノともしないドリフトで、審査員も評価大。2本目以降、もやはスケートリンク状態にもかかわらず、安定した走りで予選通過確実。


Dグループあたりからはコース上に川が現れだし、スピン、コースアウトが続出。
そのDグループ出走の星野選手は、1コーナーをアウトラインいっぱいに取り、審査員「おぉカッコイイ!」と唸らせる走り。続く審査員席前の逆バンクへと臨んだのだが、さすがにこの雨。クリップゾーンに寄せきれず減点。「クリップさえ取れれば99.9点レベルの走り」と審査員さえも残念がる見応えのある走りを披露してくれた。
GOODYEAR勢の予選通過は、村山、小師、手塚の3選手。
予選通過20台中、ウェット走行のハンディを克服して勝ち上がったのは、村山選手を含むわずか3台。雨の恐ろしさを目の当たりにする結果となった。

1回戦 単走
前日の雨も乾き、曇りながらもコースはドライコンディション。
手塚選手の1本目、1コーナー進入の振り出しがやや遅れ、各コーナーを審査する副審から白旗が揚がる。2本目、昨日同様、進入速度に苦しむ。後がない3本目、進入速度を意識したためか振り出しがやや遅れ、伴って1コーナーから逆バンクへの振り返しが奥目に。パワー車でこの状態に陥ると、免れないのがスピン。
手塚選手のナイスファイトに観客席からは惜しみない拍手が贈られた。
小師選手、いつものキビキビした走りが見られない。滑らかな走りではあるが、角度、クリップに苦しむ。
前日、激しい雨の予選で命知らずのアタックを見せてくれた村山選手。
1コーナーから飛び出してくるマシンのシルエットは角度いっぱいでカッコイイ。3本とも同じ挙動で安定感抜群。
ただ、審査員席前での迫力が今ひとつ冴えない。クリップはずしを恐れてやや遠慮してしまったか。

初開催のSUZUKAでベスト16進出を果たすことはできなかったが、
超満員の観客席を多いに沸かせる走りだった。
REPORT: Noboru Hirano
PHOTO: Kenji Ichi

