お金のプロの体験&リポート
パパFP代表
中嶋健三さんタイヤを一度見直せば、
節約効果が続きます
中嶋健三さんプロフィール
東京・横浜を中心に活動。住宅ローン、生命保険の見直しなど、家計全体をトータルで見直すライフプラン設計・相談に対応。顧客の考えに真摯に寄り添う姿勢を大事にしている。プライベートでは3児の父。オンオフ問わず、毎日、クルマを利用。
読者モニターに加え、2人のファイナンシャル・プランナー(FP)にもオールシーズンタイヤを試してもらい、オールシーズンタイヤの利点、経済効果などについて、家計・ライフプランニングのプロの視点から体験、分析してもらった。
1人目は中嶋健三さん。子育て世帯を中心に広くライフプラン相談に対応。プライベートでは中学生と小学校低学年の3人の子どもを持つパパでもある。
「マイホーム購入時や子どもの進学、老後の準備など、長期的視点でライフプランを見直すタイミングでのご相談が多いですね」と語る中嶋さん。漠然とした将来への不安を抱えている相談も多いというが、助言をするうえで心がけているのが、相談者の話にしっかりと耳を傾け、一緒にプランを考えていくことだという。
「思い描く人生のあり方、お金に対する考え方、向き合い方はまさに十人十色で正解はひとつではありません」と中嶋さん。住宅ローンや教育費などでどの程度資金が必要なのかシミュレーションし、トータルでライフプランを設計。全体図を描いたうえで「何にいくらまでは使っても大丈夫」という金額の目安を数字で“見える化”し、必要な資金の準備や対策についても、無理のないプランを提案している。
時間的コスト削減のうえでも、オールシーズンタイヤは優位性あり
中嶋さんに体験してもらったのは「ベクター フォーシーズンズ」。中嶋さん自身、子どもが生まれる前は、スキーなどに定期的に行っていたため、スタッドレスタイヤにその都度、履き替えていたという。
その体験から、「実際にスタッドレスタイヤを利用するのは年間2~3日程度でも、履き替えれば年2回の交換時は手間も時間もかかるし、マンションだと交換タイヤを置く場所もないため、保管料もかかってきます」と指摘。その他、駐車場代、ガソリン代、自動車保険料、車検代などを含めると、クルマの維持費は家計にとって相応の負担となる。削れる費用があるならば、見直す工夫も肝要だ。
ここでタイヤ交換時のコストをざっくりと試算してみよう。例えば、タイヤ代が8万円(4本)とし、履き替え工賃5,000円、保管料1万5,000円とする。夏タイヤと冬タイヤを併用する場合、初年度にかかるコストはトータルで18万円。一方、オールシーズンタイヤの場合、初年度はタイヤ代の8万円のみとなる。
2年目以降も、夏・冬タイヤ併用の場合、履き替え工賃と保管料は決まってかかってくる。一般的なタイヤ消費期限4年間で見て、なんと16万円も差が出てくることがわかる。
「急な降雪時にタイヤを交換しようとしても、待ち時間を含めて半日程度かかることも。忙しい共働き世代ならば、サービスや商品をチョイスする際に、金額面でのコストに加え、時間的コストも考え併せるべきです」と中嶋さん。その観点からも、「オールシーズンタイヤを検討する価値はある」と見る。
一度削れば節約効果が続く固定費削減の選択肢として、タイヤの見直しを
もう一点、お金の専門家として中嶋さんがオールシーズンタイヤに注目するのが、先にも触れたように「毎年、決まってかかる“固定費”を削ることが可能」な点だ。
「家庭の支出には、大きく固定費と変動費の2つがありますが、まず削るべきは、その都度金額が変わる食費などの変動費の前に、通信費や保険代など毎月・毎年決まってかかる固定費。1回、見直しをすれば、その効果がずっと続くため、長期的に見れば大きな節約につながります」。先の試算でもわかるように、タイヤも一度見直せば、自然とコストダウンが実現し得るというわけだ。
もちろんコストダウン以前に、乗り心地に違和感があっては本末転倒だ。中嶋さんは実際にオールシーズンタイヤを使った感想として、「乾いた道路の走行も違和感なく、1月にうっすらと雪が積もった際も、滑ることなく運転できたので安心感がありました」と評価。
現在、顧客先にクルマで向かうケースも多く、子どもの送迎や週末の買い物などでも使うため、クルマは必需品。「ちょっとした雪の日なら予定の変更なくクルマで出かけられますし、雨の日も、排水性が高いため走行も安定していると聞いています。オンオフ問わず、全天候型なのでより安心して乗れるのはいいですね」と語る。
降雪時や雨天時の運転で事故が発生すれば、それこそ想定外のコストにもつながりかねない。安心・安全を担保する観点からも、今、使っているタイヤを見直す価値はありそうだ。