タイヤの点検

タイヤは路面と接する唯一の部品で、常に大きな負担がかかっています。
危険な状態のままで走行すると制動距離が伸びたり、いきなりバーストする恐れがあります。
日常から点検を行い、タイヤ異常を事前に察知することは安全につながります。

タイヤ点検4つのチェックポイント

空気圧:月に1回は空気圧をチェック

タイヤの空気圧は1カ月で5~10%も自然に低下します。
低下した状態で走行すると「燃費悪化・偏摩耗の発生・走行性能の低下」につながります。

適正な空気圧で走行することで、タイヤは十分な性能を発揮します。そのため月に1回は空気圧をチェックしましょう。

メンテナンス方法

① 車両指定空気圧をチェック

最適な空気圧はクルマ毎に決まっており、タイヤの種類やサイズが同じでも異なります。運転席ドア開口部などに記載されている「指定空気圧」で正しい空気圧を確認しましょう。

② タイヤの空気圧をチェック

空気圧の低下は目視で判断できないこともあるので、エアゲージで数値を確認しましょう。

③ チューブレスバルブをチェック

チューブレスバルブもゴム製品なので、劣化し、空気漏れの原因になります。空気圧と同時に点検しましょう。

より詳しい空気圧の確認方法は
下記からチェック

変摩耗:偏った溝の減り方をする異常摩耗をチェック

タイヤ溝が偏った減り方をすると「タイヤ寿命低下・異常な振動の発生・タイヤ騒音の増大」につながります。
※一部だけでもスリップサインが露出すると、使用禁止となります。

タイヤの摩耗が一部で異常に進んでいないか目視で確認。気になる箇所はデプスゲージなどで残り溝を測定しましょう。

空気圧の過不足も偏摩耗の原因となりますので、正しい空気圧に調整しましょう。

メンテナンス方法

FF車

FR車

方向性パターン

異常な摩耗を起こす前に早めのローテーションが必要です。

ローテーションを実施

偏摩耗を防ぐためには、タイヤのローテーションが効果的です。
タイヤの取り付け位置を入れ替えることで、摩耗を均等にできます

※駆動方式でタイヤの入れ替え方が変わりますので、上の図を参考に定期的タイヤの入れ替えを行ってください。

より詳しいタイヤの摩耗状況の
確認方法は下記からチェック

残り溝:スリップサインをチェック

タイヤの使用限度を示すスリップサインが露出して摩耗限度を超えると、事故を起こす可能性が高まります。

時速80kmで走行し、濡れた路面でブレーキングをした場合、残り溝が約4mmから制動距離が伸び始めます。
さらにスリップサインが露出した場合は、約10mも制動距離が伸びてしまいます。

タイヤの溝深さと制動距離の関係

タイヤサイズ:165SR13 パターン:リブ 空気圧:170kPa(1.7kg/cm2) 荷重:425kg 
車種:乗用車1,800cc 路面状態:アスファルト湿潤(出展:JATMA)

メンテナンス方法

① スリップサインの位置をチェック

スリップサインの位置は、タイヤの両サイドの周上に4カ所以上設けられている「▲」印で示されています。

② スリップサインをチェック

溝の深さが1.6mm未満のタイヤは整備不良として使用禁止、または車検不合格となりますので、スリップサインが露出していないかを定期的にチェックしましょう。

スタッドレスタイヤは溝の深さをチェック

新品

そろそろ交換を
考え出しましょう

プラットホームが露出
冬タイヤとしては
使用できません

スタッドレスタイヤはタイヤの凹凸がなくなっていくと性能が著しく低下します。
溝の深さ50%の位置にある「プラットホーム」が露出したら、早めに交換してください

※雪道走行性能を持つオールシーズンタイヤの冬用タイヤとしての使用限度も新品溝の50%までです。
 それ以上摩耗が進行した場合は、夏用タイヤのみの使用に限られます

より詳しいタイヤの寿命については
下記からチェック

キズ・ヒビ割れ:タイヤの表面や側面の外傷をチェック

縁石などにタイヤ側面が接触して気づかないうちにキズなどが発生していることがあります。

コードに達するキズ・ヒビ割れが発生しているとバースト(タイヤの破裂)の原因になります。キズやヒビが無いかの日常的な点検と保管時にも注意が必要です。

メンテナンス方法

① タイヤの外傷をチェック

釘や金属片、ガラスなどの異物が刺さってキズができていたり、ヒビ割れができていないかを目視点検しましょう。

② タイヤ保管時は直射日光は避ける

ゴムは長期間日光にさらしておくと、表面にヒビ割れが発生することがあります。タイヤをはずして保管するときは、空気を抜いて、直射日光を避けた、暗く涼しいところに保管しましょう。

③ 過剰なタイヤ清掃は行わない

洗剤やタイヤワックスでの過剰な清掃は、タイヤ表面を傷めやすく、サイドウォールを中心に「オゾンラック(亀裂)」を発生させ、場合によっては空気漏れを起こします。
通常は水洗いにとどめ、ひどく汚れた場合だけ洗剤を使い、乾いた布で拭くことをお勧めします。

タイヤサイドがへこむアンジュレーションは安全に問題ありません。

ごく稀にですが、充填空気圧が適正にもかかわらず、サイドウォールに帯状の凹凸が発生する「アンジュレーション」が見られることがあります。

これはタイヤ内部に起因するもので、タイヤの性能には影響ありません。

より詳しいタイヤのキズやヒビ割れ
については下記からチェック

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